
10 経理の不正を防止する内部統制②
ポイント46.適切なコミュニケーション
経理業務における不正の多くでは、不正行為を行う者が金銭問題を抱えていたり、会社への不満を持っていることが背景となっています。 私生活に過度に立ち入ったり、監視をするようなことは禁物ですが、上司が部下の生活状況を把握して声をかけたり、相談に乗ったりすることは、不正を防止する上で、大きな意味を持つといえます。
ポイント47.人事ローテーション
一人の担当者が長年にわたって同じ地位にあることは、預金の横領や経費の水増しのような不正を招きやすい上、不正が起きた場合の発見を困難にすることから、被害を拡大してしまうおそれがあります。 一人の担当者が長期間、同じ地位に留まり続けることがないように、人事ローテーションを行うことが有効となります。
ポイント48.休暇制度の活用
人事ローテーションと並んで、有効となるのが休暇制度の活用です。 社員に休暇をとらせることは、その社員にとってのリフレッシュとなるだけではありません。その間の仕事を別の社員が行うことで、不正を発見できたり、一人の社員に過度な権限が集中しないようにするなど 不正の防止にも大きな効果があるといえます。
ポイント49.社内規程の整備
社内規程の作成と遵守が不正の予防にとって不可欠となることは言うまでもありません。経理業務に関する社内規程としては、経理規程のほか、経費に関する諸規程や与信管理規程も重要となります。不正な経費の支出や過剰な与信を行うことがないように、営業部門をはじめ他部門とも調整を行いながら、社内規程の整備を行いましょう。
ポイント50.コンプライアンス研修
コンプライアンスを確立する上で要となるのが、コンプライアンス研修です。全社員を対象とした定期的な研修に加えて、経理部の社員向けの研修を行うとよいでしょう。特に、派遣社員など、人材の入れ替りが多い職場では、研修も頻繁に実施する必要があります。また、法改正などに対応する研修を、適宜、実施していくことも大切です。
経理・財務部門のコンプライアンス研修
研修対象者
経理・財務部門の責任者、管理職、従業員など

研修の特徴
・金銭を扱う経理・財務部門としての意識を高めます
・経理・財務部門の不祥事の事例を解説します
・経理業務に関する法律知識を身につけます
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研修プログラム(例)
※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。