
10 病院に必要なコンプライアンス体制
ポイント46.基本方針の明確化
コンプライアンスを確立する上で、最も重要となるのが、トップの役割です。医療機関においては、病院の経営者や病院長が中心となって、コンプライアンスの確立に取り組む必要があります。コンプライアンスを重視する基本方針を明確化した上で、様々な機会を通じて、メッセ ージを発し、すべてのスタッフに周知・徹底していくことが大切です。
ポイント47.組織と制度の整備
基本方針の明確化と合わせて、コンプライアンスを担う実際の組織を整備する必要があります。医療事故の防止については、医療安全委員会、医療安全対策部などが担当することが一般的です。これらの組織を中心に、各部門の連携をはかるとともに、問題が発生した場合に、きちんとトップまで情報が伝わる組織風土を作ることが大切です。
ポイント48.規程・マニュアルの整備
コンプライアンスを確立する上で基本となるのが、規程・マニュアルの作成です。医療事故への対応、患者の個人情報の保護、セクハラや パワハラの防止など、重要なテーマごとに、整備を進めておくとよいでしょう。作成した規程・マニュアルについては、スタッフへの周知や訓練を行い、その後は、運用結果を踏まえて改善していきましょう。
ポイント49.ミスの報告と再発防止
一つの大きな事故の背景には、多数の小さなミスがあります。重大な事故が起きて、はじめて杜撰な管理体制が明らかになるということがないように、院内で発生したミスや問題について、報告と再発防止の仕組みを作っておくことが必要です。また、報道された事件や過去の判例についても情報の収集と分析を行い、参考にするとよいでしょう。
ポイント50.教育・研修の実施
医療機関では、他の組織以上に、コンプライアンスに対する高い意識と幅広い知識が求められます。そのため、スタッフの教育・研修には、特に力を入れて取り組む必要があります。すべてのスタッフを対象とした定期的な研修に加えて、重要なテーマについては、関連するスタッフを集めてテーマ別の勉強会なども実施するとよいでしょう。
病院・介護施設のコンプライアンス研修
研修対象者
病院、歯科医院、調剤薬局、介護施設その他の医療機関の役員、スタッフなど

研修の特徴
・医療機関に求められるコンプライアンスを学びます
・医療事故・医療過誤の予防法や対処法を学びます
・職務上の守秘義務や患者情報の保護を徹底します
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研修プログラム(例)
※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
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