7 経理コンプライアンス違反と横領罪

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7 経理コンプライアンス違反と横領罪

ポイント31.横領罪とは

横領罪とは、自己の占有する他人の物を横領する犯罪のことであり、 横領罪が成立するためには、何らかの委託関係により他人の物を占有していることが必要になります。委託関係がなく、遺失物のように占有を離れた他人の物を横領した場合は、別途、遺失物等横領罪が問題となります。

ポイント32.業務上横領罪とは

横領罪には、通常の横領罪のほかに、業務上横領罪が存在します。 業務上横領罪とは、業務上自己の占有する他人の物を横領する犯罪のことです。業務とは、社会生活上の地位に基づいて反復・継続して行われる事務のことをいい、必ずしも仕事や職業として行うものだけに限られないことに注意する必要があります。

ポイント33.横領罪の刑罰

刑法では、横領罪の刑罰は、五年以下の懲役と定められています。 一方、業務上横領罪の刑罰は、十年以下の懲役とされており、通常の横領罪より重くなっています。これは、業務上他人の物を占有する者は横領罪を犯しやすいことから、責任が加重されているためであるといわれています。

ポイント34.経理業務と横領罪

経理部の社員は、企業から財産の管理を委託されることが多くなっています。例えば、会社から使途を定めた金銭や有価証券を預かった従業員が、これらを領得する行為は、業務上横領罪に当たると考えら れます。もっとも、事案によっては、窃盗罪と横領罪のどちらが成立するのかが問題になるケースもあるでしょう。

ポイント35.窃盗罪と横領罪の違い

窃盗罪と横領罪は、財物を奪取するという点では共通していますが、 窃盗罪では他人が占有する財物が客体となるのに対し、横領罪では自己の占有する他人の財物が客体となるという点が異なっています。 占有が会社にあるのか、行為者にあるのかによって、窃盗罪と横領罪のどちらが成立するかが変わってくることになります。

経理・財務部門のコンプライアンス研修

研修対象者

経理・財務部門の責任者、管理職、従業員など

経理・財務部門

研修の特徴

・金銭を扱う経理・財務部門としての意識を高めます
・経理・財務部門の不祥事の事例を解説します
・経理業務に関する法律知識を身につけます

ーお気軽にお問合わせくださいー

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研修プログラム(例)

※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。

  1. 経理部の仕事と役割
  2. 経理社員の心構え
  3. 経理コンプライアンス違反の事例①
  4. 経理コンプライアンス違反の事例②
  5. 経理コンプライアンス違反の事例③
  6. 経理コンプライアンス違反と窃盗罪
  7. 経理コンプライアンス違反と横領罪
  8. 経理コンプライアンス違反と偽造罪
  9. 経理の不正を防止する内部統制①
  10. 経理の不正を防止する内部統制②