3 守秘義務と個人情報保護

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3 守秘義務と個人情報保護

ポイント11.守秘義務の意義

守秘義務は、医療関係者にとって最も基本となる義務であり、古くから職業倫理として存在してきました。守秘義務の根拠は、医師が適切な治療を行うためには、患者から必要な情報の提供を受けなければならず、それには、医師が開示された情報を外部に漏らさないという患者との信頼関係が必要になるためであると考えられます。

ポイント12.刑法上の秘密漏示罪

刑法134条は、医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師等又はこれらの職にあった者について、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らすことを、秘密漏示罪として禁止しています。このほか、保険師助産師看護師法など、医療に関連する様々な法律に守秘義務の規定が設けられています。

ポイント13.裁判における証言拒絶権

民事訴訟法197条1項2号は、医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師等又はこれらの職にあった者が、職務上知り得た事実で黙秘すべきものについて尋問を受ける場合は、証言を拒むことができるとし、民事裁判における証言拒絶権を定めています。また、刑事裁判についても、刑事訴訟法149条に、ほぼ同様の規定があります。

ポイント14.個人情報保護法の概要

個人情報保護法は、「個人情報」や「個人情報取扱事業者」の定義を定めています。その上で、個人情報取扱事業者に対して、利用目的の特定、適正な取得、データ内容の正確性の確保、安全管理措置、従業者・委託先の監督、第三者提供の制限、本人からの開示・訂正・利用停止等の求めへの対応など、様々な義務を定めています。

ポイント15.医療機関と個人情報保護

医療機関は、取り扱う個人情報の重要性から、特に個人情報の適正な保護が求められます。規程や契約書の整備、スタッフへの教育や研修の実施、検査や診療報酬事務を外部委託する際の監督などを徹底することが大切です。さらに、患者の家族との関係、意識不明の場合の対応、亡くなった患者の情報の保護などにも注意を要します。

病院・介護施設のコンプライアンス研修

研修対象者

病院、歯科医院、調剤薬局、介護施設その他の医療機関の役員、スタッフなど

病院・介護施設

研修の特徴

・医療機関に求められるコンプライアンスを学びます
・医療事故・医療過誤の予防法や対処法を学びます
・職務上の守秘義務や患者情報の保護を徹底します

ーお気軽にお問合わせくださいー

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研修プログラム(例)

※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。

  1. 医療と法律の関係
  2. 医師法上の医師の義務
  3. 守秘義務と個人情報保護
  4. 患者への説明義務
  5. 医療過誤と行政上の責任
  6. 医療過誤と刑事上の責任
  7. 医療過誤と民事上の責任①
  8. 医療過誤と民事上の責任②
  9. 病院における労働トラブルの防止
  10. 病院に必要なコンプライアンス体制

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