5 医療過誤と行政上の責任

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5 医療過誤と行政上の責任

ポイント21.医療過誤に対する法的責任

病院・医療機関のコンプライアンスにおいて、最も重要な課題となる のが、医療過誤・医療事故の防止です。万が一、医師や看護師等が医療過誤を起こしてしまった場合の法的責任には、①行政上の責任、②刑事上の責任、③民事上の責任があります。以下では、それぞれ の責任の内容について、詳しく見ていきます。

ポイント22.3つの責任の関係

①行政上の責任、②刑事上の責任、③民事上の責任は、それぞれ別個の制度ですが、相互に影響を与える場合もあります。例えば、刑事裁判の判決の内容は、その後に行われる行政処分の要件や内容にも影響を与えます。また、民事上の損害賠償を支払った場合には、刑事裁判において有利な事情として考慮される可能性があります。

ポイント23.行政上の責任とは

行政上の責任とは、医療過誤を起こしてしまった医師が、厚生労働大臣から行政処分を受けることをいいます。医師に対する行政処分は、 医師法7条を根拠にしています。行政処分の内容については、同条2項に規定があり、①戒告、②3年以内の医業停止、③免許の取消しの3種類の処分が定められています。

ポイント24.行政処分の手続

行政処分の手続は、医師法7条及び行政手続法により定められています。厚生労働大臣が、免許の取消処分や医業の停止の命令をしようとするときは、処分対象者に対して、それぞれ聴聞や弁明の機会の付与などの手続を経る必要がありますが、都道府県知事による意見の聴取や弁明の聴取をもって代えることができるとされています。

ポイント25.行政処分の対象

行政処分の対象となる者については、医師法4条各号に定めがあり ます。このうち、医療過誤の関係では、罰金以上の刑に処せられた者という事由が問題となることが考えられます。また、医師法7条2項により、医師としての品位を損するような行為のあったときにも、処分の対象になるとされています。

病院・介護施設のコンプライアンス研修

研修対象者

病院、歯科医院、調剤薬局、介護施設その他の医療機関の役員、スタッフなど

病院・介護施設

研修の特徴

・医療機関に求められるコンプライアンスを学びます
・医療事故・医療過誤の予防法や対処法を学びます
・職務上の守秘義務や患者情報の保護を徹底します

ーお気軽にお問合わせくださいー

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研修プログラム(例)

※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。

  1. 医療と法律の関係
  2. 医師法上の医師の義務
  3. 守秘義務と個人情報保護
  4. 患者への説明義務
  5. 医療過誤と行政上の責任
  6. 医療過誤と刑事上の責任
  7. 医療過誤と民事上の責任①
  8. 医療過誤と民事上の責任②
  9. 病院における労働トラブルの防止
  10. 病院に必要なコンプライアンス体制

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