9 病院における労働トラブルの防止

病院・介護施設

9 病院における労働トラブルの防止

ポイント41.医療機関の労働環境

病院をはじめとする医療機関の仕事は、人の生命や健康に関わるものであるため、仕事の内容がハードであることに加えて、勤務時間も長時間に及びやすいという特徴があります。患者や地域社会に良質な医療を提供し続けるという観点からも、スタッフが安心して働くことができる良好な職場環境を整備することが重要な課題となります。

ポイント42.使用者の安全配慮義務

労働契約法5条は、使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとすると定めており、これを安全配慮義務といいます。職場において過労死、セクハラやパワハラなどの労働トラブルが起こった 場合、医療機関の安全配慮義務が問われる可能性があります。

ポイント43.セクハラの防止

医療機関には、女性のスタッフが多く、セクシャル・ハラスメントの防止は、重要な課題です。セクハラの定義、種類、典型的な事例、事業主の義務などについて正確に理解した上で、必要な措置を講じなければ なりません。また、医療機関では、スタッフ間だけではなく、スタッフと患者の間のセクハラ問題にも、対策を講じる必要があるでしょう。

ポイント44.パワハラの防止

パワー・ハラスメントという言葉は、職場のいじめ・嫌がらせを指すのが一般的ですが、法律上の定義はなく、業務上の指導との境界が難しい場合もあります。人の生命や健康を預かる医療機関では、指導にも厳しさが求められるのは当然ですが、業務の適正な範囲を超えたパワハラが行われることがないように注意しましょう。

ポイント45.過剰な長時間勤務の防止

我が国では、医師やスタッフの献身的な努力によって医療制度が支えられてきた一方、過剰な長時間労働を原因とする過労死や過労自殺も起こっています。また、過剰勤務による注意力の低下が、医療過誤の原因になるおそれもあります。組織全体として、過剰な長時間労働の防止に向けた具体的な取り組みを検討することが必要です。

病院・介護施設のコンプライアンス研修

研修対象者

病院、歯科医院、調剤薬局、介護施設その他の医療機関の役員、スタッフなど

病院・介護施設

研修の特徴

・医療機関に求められるコンプライアンスを学びます
・医療事故・医療過誤の予防法や対処法を学びます
・職務上の守秘義務や患者情報の保護を徹底します

ーお気軽にお問合わせくださいー

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研修プログラム(例)

※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。

  1. 医療と法律の関係
  2. 医師法上の医師の義務
  3. 守秘義務と個人情報保護
  4. 患者への説明義務
  5. 医療過誤と行政上の責任
  6. 医療過誤と刑事上の責任
  7. 医療過誤と民事上の責任①
  8. 医療過誤と民事上の責任②
  9. 病院における労働トラブルの防止
  10. 病院に必要なコンプライアンス体制