個人情報保護研修の目的
個人情報保護研修を企画する上でまず重要なのは、何のために研修を実施するのかという目的を明確にすることです。目的を明確にすることで、個人情報保護研修の効果を最大限に発揮することができます。個人情報保護研修の目的としては、一般的に下記のようなものが考えられます。
1.個人情報保護の必要性を理解する
個人情報保護研修の目的の1つは、個人情報保護の重要性を理解することです。現代では、個人情報の経営資源・資産としての価値が高まる一方、漏えい・流出が発生するとインターネットやS N Sを通じて被害が拡大してしまうことから、企業にとってのリスクはかつてないほど増大しています。これらの背景を含めて個人情報保護の必要性を理解することが、個人情報の漏えい・流出を防ぐための第一歩となります。
2.社員一人一人の意識を高める
社員一人一人の意識を高めることは、個人情報保護研修の大きな目的といえます。企業では、ほとんどの社員が何らかの個人情報を扱っている場合が多くなっており、社員一人一人が個人情報を扱っているという自覚を持つことが必要です。個人情報の漏えい・流出が決して他人事ではなく、自分に関わりのあることであるという意識を持つことで、個人情報の漏えい・流出を防ぐことにつながります。
個人情報保護の必要性について理解したり、社員一人一人の個人情報保護に対する意識が高めるためには、外部の講師による研修が有効な方法となります。アクティブ・コンサルティングでは、企業・団体からの個人情報保護研修の講師依頼をお引き受けしております。
3.個人情報保護法の内容を理解する
個人情報の漏えい・流出のリスクの増大を背景に、平成15年には個人情報保護法が制定されました。また、その後の改正の度に、個人情報に関する保護が拡大されるとともに、事業者への規制が強化されています。企業は、個人情報保護法の内容を正確に理解した上で、個人情報の保護と利用を行う必要があります。
4.個人情報の定義を理解する
個人情報保護法では、個人情報、個人識別符号、要配慮個人情報、仮名加工情報、匿名加工情報、個人関連情報、個人データ、個人情報データベース等の様々な用語や言葉が使用されています。企業は、これらの用語や言葉の定義・意味を正確に理解した上で、個人情報保護法を遵守する必要があります。
個人情報保護法の内容や個人情報の定義は複雑であるため、これらを正確に理解するためには、専門家による研修が不可欠といえます。アクティブ・コンサルティングでは、企業・団体からの個人情報保護研修の講師依頼をお引き受けしております。
5.個人情報の漏えい・流出の事例を学ぶ
他社の個人情報の漏えい・流出の事例を学ぶことも、個人情報保護研修の目的の一つです。過去の事例や裁判例などを通じて、個人情報の漏えい・流出が発生した原因、個人情報の保護・管理体制の不備、流出・漏えい後の企業の対応、企業に生じた経済的損失や信頼の失墜などのダメージについて学ぶことにより、自社における個人情報の漏えい・流出の予防に活かすようにします。
6.個人情報の保護・管理体制の現状と課題を確認する
個人情報保護研修の目的として、自社の個人情報の保護・管理体制の現状を確認することも重要となります。講師からアドバイスを受けたり、異なる役職や部門からの受講者が研修の場で意見を交換したりすることで、自社の現状を把握するようにしましょう。また、研修で講師から学んだ内容や受講者から出た意見などから、自社の今後の課題を確認し、個人情報の漏えい・流出が起きにくい組織を目指しましょう。
他社の個人情報の漏えい・流出の事例を学んだり、自社の個人情報の保護・管理体制の現状と課題を客観的な視点から確認するには、外部の講師による研修が有効です。アクティブ・コンサルティングでは、企業・団体からの個人情報保護研修の講師依頼をお引き受けしております。
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