コンプライアンス研修の方式
コンプライアンス研修の方式には、公開セミナー、eラーニング、集合研修などがあります。さらに、集合研修には、社内講師による研修と外部講師による研修があります。それぞれの研修方式のメリットとデメリットを踏まえた上で、研修方式を決定しましょう。
1.公開セミナー
公開セミナーは、各社の受講者が、外部の団体や企業が実施するセミナーに参加する研修方式です。公開セミナーのメリットとしては、講師が専門的な知識や経験を有していること、他社の事例や最新のトピックを学べることなどがあります。
一方、公開セミナーのデメリットとしては、研修内容が必ずしも自社の事情を反映したものでないこと、1人あたりの参加費用が高額で、各社の受講者は1名から数名程度であることなどがあります。そのため、公開セミナーのみでは社内のコンプライアンスを徹底することは難しく、社内研修と組み合わせる事が必要になるでしょう。
2.eラーニング
eラーニングは、オンラインのシステムを通じて、各受講者が学習を行う方式です。近年では、クラウドによるeラーニングも普及しています。eラーニングのメリットとしては、会場やスケジュールの調整が不要であること、受講者が自身の都合に合わせて学習できることなどがあります。
一方、eラーニングのデメリットとしては、講師や他の受講者とのリアルタイムのコミュニケーションが取りにくいこと、受講者が緊張感やモチベーションを持ちにくいことなどがあります。コンプライアンス研修では、受講者の問題意識を研修内容に反映したり、社員が自主的に取り組むようにすることが重要です。eラーニングに加えて、別途、グループワークの機会を設けるなどして、社員の自主性を引き出す工夫が必要になるでしょう。
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3.集合研修・外部講師
集合研修は、講師と受講者が集まって研修を実施する研修方式です。以前は、ホテルや社内の会議室などで実施することが一般的でしたが、近年では、オンラインやWebを通じたリモートの集合研修も普及しています。集合研修のメリットとしては、講師や他の受講者との双方向の研修が実施できること、グループワークなどにより受講者の自主性を引き出せることがあります。
一方、集合研修のデメリットとしては、会場やスケジュールの調整が必要となることがありますが、オンラインやWebを通じたリモートの集合研修の普及により、このようなデメリットはかなり軽減されているといえます。集合研修には、社内講師による研修と外部講師による研修があります。
社内講師による集合研修
社内講師による集合研修では、法務やコンプライアンス部門の担当者が講師を務めることが一般的です。社内講師のメリットとしては、社内の事情に精通していること、講師料がかからないことがあります。
一方、デメリットとしては、教材作成などで研修担当者の負担が大きいこと、客観的な視点からの研修が難しいこと、研修内容がマンネリ化しやすく、受講者が緊張感やモチベーションを持ちにくいことなどがあります。社内講師による研修で効果が上がらない場合には、外部講師による集合研修を実施することも有効です。
外部講師による集合研修
外部講師による集合研修では、社外の専門家が講師を務めることが一般的です。外部講師のメリットとしては、研修担当者の負担が小さいこと、客観的な視点からの課題の指摘や提案ができること、専門的な知識や経験を有し、社外の事例や最新のトピックにも詳しいため、研修内容が新鮮であること、受講者が緊張感やモチベーションを持ちやすいことなどがあります。
一方、デメリットとしては、外部講師が必ずしも社内の事情に精通していないこと、講師料が必要となることがあります。外部講師による集合研修を行う際には、事前に講師に自社の現状や要望を詳しく説明したり、資料提供を行うなどの工夫を行うとよいでしょう。
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