中間管理職のコンプライアンス1
中間管理職のコンプライアンスについて、ポイント形式で解説するコーナーです。第1回では、中間管理職の心構えのポイントを解説致します。
中間管理職の心構え
ポイント1.自身の役割の理解
管理職には、一般社員とは全く異なる権限と責任が生じます。特に、上司の指示を受け、部下を管理し、自ら現場の第一線に立つ中間管理職には、多岐にわたる役割が期待されます。中間管理職のコンプライアンスについて考える際にも、まずは、自身の権限と責任を正しく理解することが第一歩となります。
ポイント2.企業の方針の理解
中間管理職には、企業の方針を十分に理解した上で、部下への指示を通じてそれらを実行することが求められます。このことは、日常の業務だけでなく、コンプライアンスについても同様です。中間管理職は、自身の目の前のことだけでなく、企業全体として何が求められているかという視点を常に持つことが大切です。
ポイント3.責任者としての自覚
中間管理職は、現場の責任者として大きな権限を委ねられており、企業における要の役割を果たす存在であるといえます。そのため、中間管理職には、その権限と役割にふさわしいコンプライアンスの意識と知識を持つことが求められます。現場におけるコンプライアンスを徹底するためには、管理職が率先して取り組むことが不可欠です。
ポイント4.職場秩序の維持
中間管理職は、現場の責任者として、社員が安心して働くことができ る良好な職場環境をつくるとともに、職場秩序の維持をはからなけれ ばなりません。セクハラ等のトラブルを防止するとともに、服務規律や情報管理が適切に守られるようにするためには、中間管理職がコン プライアンスの視点から、率先した取り組みを行うことが大切です。
ポイント5.部下に対する理解
部下に信頼される管理職になるためには、企業や職場全体のことを考えるだけでなく、部下1人1人のことをよく理解する必要があります。 真に部下1人1人のことを理解し、尊重することができていれば、セクハラやパワハラといった問題は、そもそも起こりえないといえますし、 部下による不祥事を未然に防ぐことにもつながります。
中間管理職のコンプライアンス研修
研修対象者
課長、スーパーバイザー、店長、その他の中間管理職、これらの役職への就任予定者など
中間管理職のコンプライアンスのポイント
※中間管理職のコンプライアンスのポイントの一部をサンプルとしてご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。
- 中間管理職の心構え
- 中間管理職に求められる能力
- 中間管理職のための労働法
- パートタイム従業員、派遣社員の管理
- セクハラ・パワハラの防止
- 問題社員への対処法
- 部下による不祥事の防止
- 個人情報と営業秘密の保護
- 内部通報制度と公益通報者保護法
- 中間管理職のためのビジネス法