中間管理職のコンプライアンス2
中間管理職のコンプライアンスについて、ポイント形式で解説するコーナーです。第2回では、中間管理職に求められる法律知識のポイントを解説致します。
中間管理職に求められる法律知識
ポイント1.中間管理職と法律
中間管理職の業務には、様々な法律が関係します。部下を指導・管理 するためには労働法の知識が不可欠であるといえますし、基礎的なビジネス法の知識も求められます。日々の業務の中で、コンプライア ンス上の問題が生じたり、判断に迷ったりした際に、これらの法律知識を身につけておくことは、大きな力となります。
ポイント2.労働法の基礎知識
中間管理職にとって最大の課題が、部下との関係です。部下への指導・教育を適切に行うためには、コミュニケーションやリーダーシップ に加えて、労働法に関する知識が不可欠です。労働時間、休業、懲戒等に関する基本的なルールを理解するとともに、パートタイム従業員や派遣社員等に関するルールも押さえておくようにしましょう。
ポイント3.職場トラブルへの対処法
中間管理職は、現場の責任者として、日々職場で発生する様々なトラ ブルに対処する必要があります。特に、セクハラやパワハラは、最初 の対応を誤ると、深刻な紛争に発展してしまうことも少なくありません。 また、無断で遅刻や欠勤を繰り返したり、職場のルールに違反する行動を取る問題社員への適切な対処法も知っておく必要があります。
ポイント4.不祥事の防止
現代では、個人情報の漏えい、不適切な写真の投稿や書き込みなど1人の従業員の不祥事が、企業全体の信頼を揺るがすことも少なくあ りません。中間管理職は、現場の責任者として、情報管理や従業員の監督を徹底する必要があります。また、内部通報制度についても、理解を深めておくことが求められます。
ポイント5.ビジネス法の基礎知識
現場の第一線に立つ中間管理職には、多岐にわたる法律知識が必要とされます。業務の内容によっても異なりますが、コンプライアンスの関係では、営業活動を行う際に独占禁止法に違反したり、広告を 制作する際に著作権法に違反したりすることがないように、これらの 法律の知識を身につけておくことが求められます。
中間管理職のコンプライアンス研修
研修対象者
課長、スーパーバイザー、店長、その他の中間管理職、これらの役職への就任予定者など
中間管理職のコンプライアンスのポイント
※中間管理職のコンプライアンスのポイントの一部をサンプルとしてご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。
- 中間管理職の心構え
- 中間管理職に求められる能力
- 中間管理職のための労働法
- パートタイム従業員、派遣社員の管理
- セクハラ・パワハラの防止
- 問題社員への対処法
- 部下による不祥事の防止
- 個人情報と営業秘密の保護
- 内部通報制度と公益通報者保護法
- 中間管理職のためのビジネス法