流通小売業のコンプライアンス1 流通小売業の特徴

流通小売業界

流通小売業のコンプライアンス1

流通小売業のコンプライアンスについて、ポイント形式で解説するコーナーです。第1回では、流通小売業の特徴のポイントを解説致します。

流通小売業の特徴

ポイント1.消費者の信頼の確保

流通小売業は、メーカや卸と異なり、消費者と直に接する業種です。そのため、コンプライアンスにおいても、消費者の信頼を確保することが重要となります。顧客情報の保護はもちろん、広告や店舗における適正な表示を徹底することにより、消費者に信頼される店作りを行う必要があります。

ポイント2.本部と店長の役割

本部と店舗が分かれていることも、流通小売業の特徴です。本部は、各店舗の実態を正確に把握するとともに、社内規程やマニュアル等の整備を通じ、コンプライアンスの徹底をはかることが必要です。また、店舗では、従業員の管理における店長の権限や責任が大きいため、コンプライアンスにおいても、店長の役割が極めて重要になります。

ポイント3.労務トラブルの防止

流通小売業では、店長に責任や仕事が集中しやすいことや、店舗の営業時間が長いことなどから、労働トラブルが発生しやすい業界であるといわれています。いわゆる名ばかり管理職やブラック企業の問題は社会的にも大きな関心を集めており、労務トラブルの防止は、流通小売業の企業にとって、極めて重要な課題であるといえます。

ポイント4.店舗運営と行政法規

流通小売業の業務では、様々な行政法規を遵守することが求められます。特に、店舗運営には、大規模小売店舗立地法や消防法に加えて、取扱商品によっては、製造物責任法や薬事法などの法律も関係します。さらに、近年では、リサイクルやCO2の排出抑制、地球温暖化対策について、環境法による規制も強化される傾向にあります。

ポイント5.メーカー・卸との関係

メーカー・卸との適正な取引関係を構築することも、流通小売業の企業にとって、コンプライアンス上も重要な課題といえます。メーカー・卸 に対して、不当な要求を行ったり、不利な取引条件を押し付けた企業が、独占禁止法違反に問われる事例も多いことから、このようなことがないようにコンプライアンスを徹底することが大切です。

流通小売業界のコンプライアンス研修

研修対象者

スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター等の経営者、役員、管理職、従業員など

流通小売業界

研修の特徴

・流通小売業界の特徴を踏まえた実践的な研修です
・流通小売業に関する幅広い法律知識を身につけます
・不祥事の具体的事例と予防・対応策を取り上げます

ーお気軽にお問合わせくださいー

WEB: お問合わせフォームへ

流通小売業のコンプライアンスのポイント

※流通小売業のコンプライアンスのポイントの一部をサンプルとしてご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。

  1. 流通小売業の特徴
  2. 顧客情報と個人情報保護法
  3. 広告・販促活動の法律知識
  4. 労務管理① 流通小売業のための労働法
  5. 労務管理② パート・アルバイト店員
  6. 労務管理③ 残業代トラブルの予防
  7. 店舗運営① 店舗に関連する行政法規
  8. 店舗運営② 店内事故と万引きの防止
  9. メーカー・卸との取引と独占禁止法
  10. ネットスーパーとエコストア

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