コンプライアンス研修の課題 確認テスト・アンケート・感想文・レポート
コンプライアンス研修の効果を高めるためには、研修と合わせて、研修参加者が確認テスト、感想文、アンケート、レポートなどの課題を提出することがあります。ここでは、課題を提出するタイミング、課題を提出する効果、確認テスト、感想文、アンケート、レポートなどの課題ごとのポイントについて、解説しています。
課題を提出してもらうタイミング
確認テスト、感想文、レポートについては、受講者に研修時間内で記載してもらう場合と、研修終了後にあらためて記載し提出してもらう場合があります。
課題を提出してもらう効果
研修時間内で記載してもらう場合、受講者への負担が少ない、講師への質問が容易である等のメリットがあります。一方、研修時間が長くなってしまう、研修後に受講者が研修内容を復習する機会がない等のデメリットがあります。
研修終了後にあらためて記載してもらう場合、研修時間が短くてすむ、研修後に自身の業務と関連付けて研修内容を復習する機会が持てる等のメリットがあります。一方、受講者への負担が大きく、講師への質問が難しい等のデメリットがあります。
受講者にとっての効果
- 課題の提出があることで、研修をただ漫然と受けるのではなく、緊張感を持って臨むことになります。
- 研修の内容を振り返り文章にまとめる作業を行うことで、研修の内容が整理でき記憶にも残りやすくなります。
研修担当者にとっての効果
- 提出された感想文を読むことで、受講者の理解度を知ることができます
- 自社の個人情報保護体制の把握と今後の改善に活かすことができます
- 次回以降の研修の企画に活かすことができます
確認テスト
コンプライアンス研修で学んだ知識を復習するためには、確認テストを行うことが有効です。コンプライアンスや法令においては、多数の概念や用語が使用されており、中には紛らわしいものも多いため、これらの用語の定義や意味を正しく理解できているかを確認するとよいでしょう。また、個人情報取扱事業者の義務は多岐にわたることから、確認テストを通じてこれらを整理することも考えられます。
アンケート
コンプライアンス研修の効果を測定するためには、個々の受講者にアンケートを提出してもらうことが考えられます。アンケートでは、研修内容自体の確認に加えて、それら自身の業務との関係でどのように活かしていくか、上司・同僚・部下との関係や組織の中で自身が果たすべき役割などについて、記載してもらうとよいでしょう。
感想文
また、コンプライアンス研修の効果を高めるためには、個々の受講者に感想文を提出してもらうことも有効です。この場合、受講者にも事前に感想文の提出があることを伝えておくとよいでしょう。感想文には、研修のよかった点や改善が必要な点などを書いてもらうようにしましょう。この際、なるべく具体的に書いてもらうようにするのがポイントです。例えば、「よく理解できた」と書くのではなく、「今まで理解が曖昧だった〜の点がよく理解できた」と書くようにするとよいでしょう。
レポート
さらに、受講者により詳細なレポートを提出してもらうことも考えられます。感想文が受講者に自身の感想を比較的自由に記載してもらう形式であるのに対し、レポートではより多数の質問の項目を設けた上で回答を記載してもらう形式であることが多くなっています。
もっとも、受講者の負担が大きくならないように、質問の項目によっては回答をチェック式にするなどの工夫をするとよいでしょう。
お問合わせ
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