経理・財務部門のコンプライアンス2
経理・財務部門のコンプライアンスについて、ポイント形式で解説するコーナーです。第2回では、経理社員の心構えのポイントを解説致します。
経理社員の心構え
ポイント6.多額の金銭を扱う自覚
多額の金銭を取り扱う経理業務は、不正への誘惑が多い業務であるといえるため、経理社員には、他の部門以上に高いコンプライアンス意識が求められます。一人の社員の不正が、その社員の人生を狂わせるだけでなく、企業や従業員全体に大きな損害を与える場合があることを、常に自覚しなければなりません。
ポイント7.高度な専門性
経理業務は、高度な専門性を要する業務です。貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を正確に作成するためには、数字に強いだけでなく、会計や税務などの知識が必要となります。さらに、契約書などの取引書類について、内容を理解し、チェックすることができるようになる ために、契約や法律の知識も身につけておくことが大切です。
ポイント8.企業の業務全般への理解
企業のあらゆる業務には資金が必要です。経理業務は、資金の流れを通じ、企業の業務全般に携わることになります。資金の流れを正確に把握し、他部門から信頼されるとともに、不正を見過ごさないようにするためには、日頃から企業の業務全般について理解を深めておくことが必要になります。
ポイント9.過度な功名心は禁物
経理業務は、縁の下の力持ちであるといえ、目先の派手さはありませんが、企業を支える重要な業務であるという誇りを持って仕事に取り組むことが大切です。特に、資金の調達・運用などの業務では、成果をあげようとあせるあまり、独断でリスクの高い金融商品への投資を行ったりすることがないように注意が必要です。
ポイント10.組織としての体制づくり
ここまで、経理社員の心構えについて述べてきましたが、真のコンプライアンスを確立するためには、社員一人一人のモラルを高めるだけではなく、企業全体としても、不正が起こりにくい組織づくりを行うことが 不可欠です。また、地道に仕事に取り組む社員が正当に評価される企業風土を作ることも大切になります。
経理・財務部門のコンプライアンス研修
研修対象者
経理・財務部門の責任者、管理職、従業員など
研修の特徴
・金銭を扱う経理・財務部門としての意識を高めます
・経理・財務部門の不祥事の事例を解説します
・経理業務に関する法律知識を身につけます
ーお気軽にお問合わせくださいー
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経理・財務部門のコンプライアンスのポイント
※経理・財務部門のコンプライアンスのポイントの一部をサンプルとしてご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。